獣医さんの一般企業への就活を応援するブログ -獣医学生の一般企業への就活体験談-

現在外資系の製薬会社で医薬品の臨床開発を担当する30代男性です。私立の獣医学科卒の私が医薬品、製薬(人用です)関連の一般企業への就職活動、その後の実務、転職、希望の職種に就く中で学んだことや、感じたこと、後輩に伝えたいことについて、失敗談を交えて思いついたままに書いていければと思います。

成功体験① -獣医学はキャリアに活かされた!勉強は裏切らない!-

こんにちは、kendzillaです。

このブログでは失敗談を中心に、そこから学んだことや、これから一般企業への就活を考えている獣医学生に伝えたいことを書いています。

、、が、もちろん、成功体験もあります。

今回は成功体験について書いてみようと思います。

今回私がここで伝えたいのは、少なくとも私が携わる医薬品の臨床開発において、獣医師「免許」は活きませんが、習得した獣医「学」はめちゃめちゃ活きています。もっと言うと、勉強の過程で確立した勉強方法は「一生モノ」で、勉強は裏切らないと感じているところです。

 

決して志望していた会社ではなかったが、成果を評価してくれる人はいた

 

これまでも記載してきたように、就活での失敗から、新卒では臨んだ職種に就けず、たまたま受けていたCRO*に入社し、臨床開発モニター**としてキャリアをスタートすることになりますが、CROでの臨床開発モニターは私に全く向いていませんでした。。。

私にとっては心から楽しめる仕事でもありませんでしたので、腐った時期もありました。そこで、新卒1年目の後半くらいには転職を意識し始めるのですが、転職コンサルタントに気付かされたのは、

「今の仕事が好きだろうが嫌いだろうが、結果を出さないと希望の転職先など見つからない」 ということでした。

臨床開発モニターとしての仕事が好きになれなかった私ですが、この気付きをきっかけに、「まずは、仕事全部が好きでなくても、好きな部分や得意なことを見つける」という目標を掲げました。

そんな中、モニタリングの仕事そのものは全く楽しめなかった(モニターとして致命的笑)のですが、医療機関での先生方とのディスカッションや、その準備のための学術論文の読み込み、学会等での薬剤の開発戦略の最適化の検討は、自分にとって非常に楽しく、また、その能力は周りから評価されるようになりました。

さらに、その過程では大学で学んだ獣医「学」が超役に立ちましたし、勉強方法やそのアプローチは大学時代と基本的に変わっていませんでした。やはり、学んだことは活きていました。ちなみに、今の職種・職場でも同様に活きています。本当に勉強は一生モノだと感じています。

結果的に、これらのことは出向先の製薬会社の方々に評価していただき、他の方より広い仕事の選択肢をいただくことができました。さらに、転職時の面接でも高く評価していただき、望んでいたキャリアに近づけることができました。

新卒で入社した会社及びそこでの仕事は心から楽しめるものではありませんでした。それでも、自分の知識を活かして結果を出すことで、評価してくれる人は社内にも社外にもいました。結果的に、自分のキャリアを希望の路線に近づけることができました。

 

*CRO:医薬品の研究開発業務の一部を受託する会社

**臨床開発モニター(CRA):治験が適切に行われていることをモニタリングし、症例のデータ収集や進捗管理を行う

CRO業界ではモニタリング業務の受託をメインにした企業が多く、私が入社したCROも社員の8割近くがモニターでした。

(もちろん、データマネージメントやファーマコビジランス等の他の業務の受託に強みを持つCROもたくさんあります)