コラム:6年制の意外な落とし穴
私が就活していた頃はまだ薬学も4年制で、6年制の学科は珍しいものでした。そのためか、「6年制学部卒」というカテゴリを想定していないようにも受け取れる企業も複数あり、「学卒=4年制学部卒」と解釈され苦労した経験があります。
ここではそんな6年制関連で苦労したエピソードを2つ紹介したいと思います。
学卒登録で研究開発の募集が届かなくなる!?
私の就活当時、新卒採用のページのプロフィール登録画面で学部卒か院卒(見込み)しか選べない企業が複数ありました。実際、私が某大手内資系製薬会社のエントリーサイトに登録した際も、サイトの指示に従って入力を進めた結果、学卒として登録されてしまいました。6年制の学部卒ですので、決して間違ってはいないのですが、結果的にMR採用の案内しか来なくなってしまいました。気づいた頃には時すでに遅し。研究開発職の募集は終了していました…。
このような場合には院卒相当として、院卒で登録されているかよくよく確認しておきましょう。
危うく4年制の学卒待遇で採用!?
もう一つ、結果的に入社することになった会社の最終面接での出来事です。
他社の選考状況を聞かれることはよくあるのですが*、同様にこの会社でも聞かれて、「〇〇製薬の研究職と××製薬の開発職が最終選考の結果待ちです」と正直に答えました。
すると、面接官から、「あれ、君、学卒なのにメーカーの研究開発職に応募できたの?」と質問されたのです。
6年制なので院卒扱いであることを説明し、理解していただけたのですが、ここで、自分が4年制の学卒と認識されている状況を理解しました。
念のため、「御社に入社できたら、給与待遇は院卒と同じですよね?」と確認したところ、担当人事は即答できず、持ち帰りとなりました。。。
後日、電話でフォローがあり、問題なく院卒扱いの待遇となる旨の連絡がありましたが、面接時に何も言わなければ学卒待遇で入社になっていたかもしれません。。。(学卒と院卒では月あたり数万円の差が出る会社がほとんどです)
これも思わぬ落とし穴でした。
*他社の選考状況については隠す必要はないと考えています。特に他社で内々定や最終選考に進んでいることは、他社も自分のことを評価しているという客観的な情報であり、ポジティブな情報になり得ます。